お知らせ

いつも読んでいただきありがとうございます。

 

今回をもちまして、しばらくの間ブログ更新を休ませていただきたいと思います。

 

理由としては、自分の力不足のせいで、記事を書けば書くほど伝えたいことが伝わらなくなり、考えれば考えるほど、自分がなぜアイドルヲタクをしているのか分からなくなってしまったからです。

 

しかし、根底にあるアイドルを好きな気持ちと、今後のアイドル界を憂う気持ちは変わりません。

 

これから様々なことを勉強したり体験したりして、アイドルに対する考えがまとまり、それを伝えられるだけの力がついたら、また再開したいと考えております。

 

短い間でしたが、ありがとうございました。

乃木坂の未来 その2

乃木坂の未来 - iDOLOGY’s blog←前回の記事

 

前回の記事では「坂下り」の存在による、乃木坂の今後に対する不安について書きました。

 

そこで今回は、このような状況になった理由とそれを打開するために必要なことを考察していきたいと思います。

 

 

乃木坂の1番の問題点、それはヒール力の欠如です。

 

今の乃木坂の人気を見れば間違いなく日本のトップアイドルと言えるでしょう。

 

しかし、ここ10年の間にトップアイドルに君臨した「AKB48」や「ももクロ」などと比較すると決定的に足りないもの、それがヒール力です。

 

ヒール力とは、"悪役力"。つまり周りから批判される力です。

 

批判されないならいいじゃないかと思うかもしれませんが、トップアイドルにおいてそうはいきません。

 

先に挙げたAKBもももクロも、各々のグループのアイドルとしての力があったことは否定できませんが、それ以上に、大量の批判を受け、多くのアイドルが「打倒AKB、打倒ももクロ」を心に抱き、その存在自体がいい意味でも悪い意味でも社会現象レベルになったことで、トップアイドルにまで上り詰めたという側面があります。

 

一方、今の乃木坂はいい意味でも悪い意味でも波風が立たず、話題性にも欠けます。

 

今はそれでも絶大な人気があるので、ヒール役は欅坂に任せるというのも1つの手です。

 

しかし、問題は全盛期を通り過ぎ、安定期に突入した時です。

 

AKBもももクロも、現在安定期にありますが、まだまだ根強い人気が残っています。

 

それはその2グループが、まさに"安定"し、落ち着いて応援できるようになったからです。

 

例えるならば、不良が大人になって更正し立派に働いていると、普通の人より評価されるというようなものです。

 

ヒール期から見守ってきたヲタクは、安定期に入ると、親心のようなものすら感じながら、そのグループの行く末を眺めることができるのです。

 

しかし今の乃木坂がそのまま安定期に入れば、それはただの退屈しか生みません。

 

ヒールになれないトップアイドルは、他のアイドルヲタクからするとアイドル界から独立した存在として認識されてしまい、アイドル界からの孤立は、乃木坂が他のヲタクにとって空気のような存在になってしまうことを意味します。

 

 

今から逸材揃いの3期生を中心に、ライブパフォーマンス力を高めていき、アイドル界全体に「かかってこい」と宣戦布告をすれば、それも可能だと考えられますが、あくまで理想論の話に過ぎません。

 

乃木坂が今後どうなっていくのか、不安を抱えながらも、ただ見守ることしかできません。

 

 

乃木坂の未来

ここのところ、毎週のように乃木坂の誰かが卒業を発表し、いよいよ世代交代が本格化してきたなと感じております。

 

 

そこで今回は、今後乃木坂に起こりかねない危機について考察していきたいと思います。

 

 

 

 

乃木坂が今最も危惧しているのは、1期生の大半が卒業することによるファンの他界です。

 

あれほどの力があった1期生が抜けることで、一時的に勢いが失われてしまうのは仕方のないことですので、それをどれだけ最小限にとどめられるかがこれから大切になってくるでしょう。

 

そこで、今後は逸材揃いである3期生を売り出すことで、新規獲得と古参の再定着を目指していくと考えられます。

 

 

 

しかし、乃木ヲタの他界の原因は卒業だけではありません。

 

今回の一連の卒業ラッシュが始まる前から、ある言葉が乃木ヲタ界隈の間でよく話されるようになりました。

 

その言葉は「坂下り」です。 

 

坂下りとは乃木坂(欅坂)から他界したヲタク、またその行為自体のことを指し、その多くが地下アイドルに下ることから、しばしば「地下下り」と混同して使われています。

 

 

昨今の地下アイドル界は、アイドル戦国時代低迷期だなんて思わせないほどの競争力に満ちており、売れるためには楽曲やパフォーマンスは良くて当たり前とされ、またルックスレベルも年々高くなってきています。

 

地下アイドルは地上アイドルの出来損ないという考え方はもはや過去のものであり、今や乃木坂に負けず劣らずのルックスレベルに、乃木坂より2段も3段もクオリティの高い楽曲とパフォーマンスに恵まれているというのが現在の地下アイドル界の現状です。

 

また地下アイドルの魅力はなんといってもメンバーとファンの一体感であり、ライブも毎週のように行われれます。

接触に関しても、大体1000〜2000円の特典券を購入したり、物販での購入金額に応じて配布される特典券で、2shotチェキを撮るのが一般的です。

 

ただでさえ少ないライブのチケットがほとんど手に入らず、接触は何千円何万円もかけても数秒程度。

そんな状況に嫌気がさした乃木ヲタが地下に流れるのはごく自然なことだと思います。

 

何十万というヲタクがいる乃木坂にとっては、地下に流れるヲタクはほんの一部かもしれませんが、乃木ヲタがほんのわずかでも流れるだけで、地下アイドル界にとってはとても重要な新規獲得の市場となり、地下アイドル界が盛り上がることで乃木坂の地位も危うくなりかねません。

 

実際、先日武道館でのライブを成功させた「まねきケチャ」は、メジャーデビューを起点に考えると、乃木坂より半年以上早く武道館の舞台に立っています。

 

乃木坂のライブで、今までは聞くことのなかった、MIX、口上、可変3連などが流行りだしたのも、乃木ヲタと地下ヲタの二足のわらじを履いたヲタクが増えたからでしょう。

 

 

さらに、乃木坂を離れるヲタクがいる一方で、乃木坂を好きになりうる一般人はほとんど乃木ヲタになってしまったため、2016〜17年にかけての爆発的な乃木ヲタ増加ほどの新規獲得はもう起きないと考えられます。

 

 

乃木坂のライバルはAKBでも欅坂でもスタダでもハロプロでもなく、地下アイドルなのかもしれません。

 

 

次回に続きます。

 

 

坂組のアルバムについて その2

坂組のアルバムについて - iDOLOGY’s blog←前回の記事

 

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欅坂46


欅坂46としてはこれまで1枚のアルバムをリリースしています。


このアルバムも前回乃木坂のアルバムに関して述べたのと同じく、これまでの表題とカップリングをただ並べているだけで、オリジナル楽曲も印象が薄く、アルバム作品とは言い難い構成になっています。

 


しかし、1〜3枚目までの欅坂のシングルはこれでもかというくらいの神盤揃いであったため、欅坂のいい曲が聴きたい人はこれを1枚買えば、大体を網羅できるという点では有用であると思われます。(青空が違うが通常盤に収録されていないことだけが心残りですが)

 

 


ここまで乃木坂と欅坂のアルバムについて批評してきましたが、ここまで批判するとと坂組のアルバムにいいものはないのかと文句が来そうです。

 

 


ありました。1枚だけ。


それについてこれから紹介していきたいと思います。

 

 

 

 


けやき坂46


けやき坂46は先月1stアルバム「走り出す瞬間」をリリースしました。

 


そもそもけやき坂といえば「誰よりも高く跳べ」というファンクサウンドテクノサウンドの融合した神曲をもっており、そんな実績のあるグループがアルバムを出すとなれば多少なりワクワクがありました。


そしてこのアルバムはその期待を大きく上回る形で応えてくれました。


まず何と言ってもオリジナル曲の印象が強く、そこに既存曲とのバランスが絶妙です。

 

むしろ、オリジナル曲の印象が強すぎて、先ほど絶賛した「誰よりも高く跳べ」が収録されていることを忘れてしまうほどでした。


曲順という点で見れば雑な感じがしてしまうのが少し残念ですが、飛ばしたいと思うような曲もほとんどないため、そこまで問題ではありません。


さらにこのアルバムは、オリジナル曲も含め、全ての曲が公式サイトで視聴できるのです。


こんなありがたいサービスは乃木坂にも欅坂にも存在しません。

 

試聴はこちら→けやき坂46 1stアルバム 「走り出す瞬間」特設サイト | 欅坂46公式サイト


「夏色のミュール」では砂浜ではしゃぐ、あどけない表情のメンバーが思い浮かぶし、「ハロウィンのカボチャが割れた」ではエレクトロなサウンドに心が弾みます。

 

 

 

 


○まとめ
乃木坂はそのルックスに依存しきってしまい、また欅坂は反骨心のコンセプトに縛られてしまい、楽曲制作が上手くいっていないのが現状です。


もちろんいい曲もありますが、それをうまく聴かせるだけのアルバム構成が存在しません。


一方で、けやき坂は奇抜なコンセプトに走るわけでもなく、ルックスが高いものの、それに依存することもなく、楽曲もシンプルに"いい"ものを用意し、ちゃんと"アイドル"をしているように見受けられます。


この資本主義の社会では売れるものが正義なのでしょう。


しかし文化は必ずしもそうではありません。


たとえ日本で1.2を争う人気のアイドルであっても、初心を忘れずに、自分たちが「アイドル」であるということを忘れず活動し、またそれを運営が支えていくことが、アイドル文化を牽引していくトップアイドルに課せられた義務なのではないかと私は考えます。

坂組のアルバムについて

坂組アイドルが音楽制作において、アルバムを軽視していることは、誰の目にも明らかであり、ファンの興味も、安く買えて握手ができるシングルに重点が置かれているように感じます。

 

しかし、音楽制作の基本は、10曲もしくはそれ以上の楽曲で1つのストーリーを織り成すアルバムであり、そこを見ていくことで坂組の音楽事情について見えてくるのです。

 

そこで今回はそんな坂組のアルバムについて考察していきたいと思います。

 

 

 


まず初めに私が理想とするアルバムについて紹介します。それを踏まえた上で坂組のアルバムについての考察を聞いていただきたいと思います。

 

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私立恵比寿中学「エビクラシー」


筆者はこのアルバムがアイドル史上最高のアルバムだと感じています。


完全オリジナルの11曲で構成されたアルバムであり、エビ中楽曲、いやアイドル楽曲の全てが詰め込まれたようなアルバムです。

 


アイドルの楽曲性の強みは何と言ってもその自由度です。アイドルであればポップを歌おうがロックを歌おうがテクノを歌おうが何でもありなのです。


そしてそれをまさに体現しているのがこのアルバムで、ファンクで始まったかと思いきや、凄まじい豊かさを湛えたエモ曲が広がり、ロックチューンに変わったかと思えば、飛び道具的な楽曲も飛び出し、、、、、、、と解説しているとキリがないのですが、最後はやはり前山田健一大先生によるエビ中らしさ爆発の楽曲で締めくくられ、気付いたら涙している。そんなアルバムです。


またこのアルバムはいい曲ばかりであるという点、収録曲数の点などから、通し聴きがしやすく、最後まで曲を飛ばそうという気にさせないのがすごいところでもあります。


さてここまで完璧なアルバムに坂組のアルバムはどこまで近づけているのでしょうか。

 

 

 


乃木坂46


乃木坂はこれまでアルバムを3枚(アンダーアルバムを含め4枚)リリースしています。


はっきり言います。乃木坂のアルバムはどれも駄盤ばかりです。


そもそもアルバムを作ろうという気が全く感じられません。


それまでに出した表題曲とカップリングを並べ、申し訳程度にオリジナル曲を混ぜたアルバムに一体どんな価値があるというのでしょうか。


さらに乃木坂は表題やB面楽曲よりもユニット曲やアンダー楽曲に恵まれている傾向にあるため、その時点でオリジナルで新たないい曲を固めない限り、いいアルバムには到底及びません。


ではアンダーアルバムがいいアルバムかと言うと、確かに普通のアルバムに比べて一曲一曲の質は高い(「扇風機」「生まれたままで」など)ですが、結局それを思考停止して並べただけです。


時系列に並んでいるので、古参の乃木ヲタであれば、それぞれの当時のことが蘇って感傷に浸ることもできるかもしれませんが、ファンの大半がここ1.2年で好きになった人ばかりの乃木坂でその売り出し方は効果がないように思われます。

 

 


次回に続きます。


次回の記事では欅坂46のアルバムについて考察したのち、まとめをしたいと思います。

 

 

 

アイドル界の夜明け

先日、9月24日。とある2組の中堅アイドルグループの大きなライブが同じ日に行われました。

 

今回はそこから感じた、今後のアイドル界の未来を考察していきたいと思います。

 

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まねきケチャベイビーレイズJAPAN

 

まねきケチャは地下から出発し、一時期はピンチケに悩まされたものの、今ではそんな厄介も蹴散らすほどの勢いでアイドル街道を駆け上がっている最中です。

 

ベイビーレイズJAPANは、入れ替わりの速い現代アイドル界の中で、6年という長い歳月を、幾多の苦難に見舞われながらも走り抜け、確固たる地位を築き上げました。

 

 

そして私は、この同日に行われた2グループのライブが、今後のアイドル界においての大きな転換点となると考えています。

 

 

今回の2グループのライブは、まねきケチャ藤川千愛卒業コンサートベイビーレイズJAPANはグループ解散ライブとなりました。

 

特に藤川千愛林愛夏はアイドル界でトップクラスの歌唱力を持っており、その2人を中心としてそれぞれのグループのパフォーマンスはとても高いレベルにありました。

 

そんな2人がアイドル界を去ったことにより、一時的にはアイドル界のパフォーマンスレベルに穴が空いてしまうでしょう。

 

しかし、この2つのライブがこれだけ話題になったことで、藤川千愛のエモーショナルな歌唱力、ベイビーレイズJAPANの熱すぎるパフォーマンスがより多くの人の目に留まり、それに対する憧れを心に刻んだアイドルも多いことでしょう。

 

アイドル界を去った彼女たちの意思を継ぐアイドルがたくさん現れれば、地下から中堅アイドルのレベルはさらに向上し、いつか地上アイドルに打ち勝つことも夢ではありません。

 

この2つのライブが同日に行われたのは決して偶然なんかではなく、地上のトップアイドルへの下剋上の狼煙という役割を持った必然だったのです。

 

そしてその先に、高いパフォーマンスレベルを持った地下出身アイドルが地上のトップに群雄割拠する、真のアイドル戦国時代の到来を心より願っております。

 

 

地下アイドルの夜明けに栄光あれ

 

ベイビーレイズJAPAN「夜明けBrand New Days(farewell and beginning)」【MV】 - YouTube

 

 

 

乃木坂のコールについて

ここ最近、乃木坂のライブでのコールが様々な議論を呼んでいます。

そこで今回は乃木坂のコールのあり方について考察していきたいと思います。

 

 

 


まず、そもそもライブに参加している人は全員同じ金額を払ってチケットを買って入場しています。また、コールはアイドルのライブを見る上でれっきとした文化として存在します。 

 


故に、当たり前のことではありますが


「コールを打ちたい人にはコールを打つ権利が、コールを打ちたくない人にはコールを打たない権利があり、また双方の権利は絶対に侵害してはならない」


ということは誰でも分かるはずです。

 


しかし人々は、ライブの高揚感に包まれると、自分の価値観にしか目が向かなくなり、コールを打ちたくない人は打たないことを周りに強要し、コールを打ちたい人は打つことを周りに強要しようとします。

 


たしかに一部のコールはライブの妨げになりうるし、一方でコールを全員で打つことで生まれる一体感も無視できません。

 


しかし、アイドル文化の良さはなんといっても自由なところにあるのです。


例えば、楽曲の面では、アイドルがポップを歌おうがロックを歌おうがテクノを歌おうが許されるという文化の一側面が、アイドルの楽曲性を豊かにしています。


同様にライブを楽しむヲタク側からしても、アイドル現場の楽しみ方に決まりはなく、コールを打とうが、振りコピをしようが、地蔵で聴こうが、ある程度は許されるという点が、アイドルのライブを多くの人が楽しめる要因の1つであると考えます。

 


その自由を制限して一体誰が得するというのでしょうか。そんなのはただの自己満足に過ぎません。

 

 


一部の乃木ヲタはしばしば排他的になる傾向があります。


日本のトップアイドルを推しているというプライドがそのような言動を生み出しているのでしょうが、トップアイドルを推しているからこそ、他文化に寛容になり、それら全てを取り込んでいくことで、乃木坂がより上のステージへ進めると同時に、日本のアイドル文化全体が発展していくのではないでしょうか。