乃木坂の未来 その2

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前回の記事では「坂下り」の存在による、乃木坂の今後に対する不安について書きました。

 

そこで今回は、このような状況になった理由とそれを打開するために必要なことを考察していきたいと思います。

 

 

乃木坂の1番の問題点、それはヒール力の欠如です。

 

今の乃木坂の人気を見れば間違いなく日本のトップアイドルと言えるでしょう。

 

しかし、ここ10年の間にトップアイドルに君臨した「AKB48」や「ももクロ」などと比較すると決定的に足りないもの、それがヒール力です。

 

ヒール力とは、"悪役力"。つまり周りから批判される力です。

 

批判されないならいいじゃないかと思うかもしれませんが、トップアイドルにおいてそうはいきません。

 

先に挙げたAKBもももクロも、各々のグループのアイドルとしての力があったことは否定できませんが、それ以上に、大量の批判を受け、多くのアイドルが「打倒AKB、打倒ももクロ」を心に抱き、その存在自体がいい意味でも悪い意味でも社会現象レベルになったことで、トップアイドルにまで上り詰めたという側面があります。

 

一方、今の乃木坂はいい意味でも悪い意味でも波風が立たず、話題性にも欠けます。

 

今はそれでも絶大な人気があるので、ヒール役は欅坂に任せるというのも1つの手です。

 

しかし、問題は全盛期を通り過ぎ、安定期に突入した時です。

 

AKBもももクロも、現在安定期にありますが、まだまだ根強い人気が残っています。

 

それはその2グループが、まさに"安定"し、落ち着いて応援できるようになったからです。

 

例えるならば、不良が大人になって更正し立派に働いていると、普通の人より評価されるというようなものです。

 

ヒール期から見守ってきたヲタクは、安定期に入ると、親心のようなものすら感じながら、そのグループの行く末を眺めることができるのです。

 

しかし今の乃木坂がそのまま安定期に入れば、それはただの退屈しか生みません。

 

ヒールになれないトップアイドルは、他のアイドルヲタクからするとアイドル界から独立した存在として認識されてしまい、アイドル界からの孤立は、乃木坂が他のヲタクにとって空気のような存在になってしまうことを意味します。

 

 

今から逸材揃いの3期生を中心に、ライブパフォーマンス力を高めていき、アイドル界全体に「かかってこい」と宣戦布告をすれば、それも可能だと考えられますが、あくまで理想論の話に過ぎません。

 

乃木坂が今後どうなっていくのか、不安を抱えながらも、ただ見守ることしかできません。