乃木坂の未来
ここのところ、毎週のように乃木坂の誰かが卒業を発表し、いよいよ世代交代が本格化してきたなと感じております。
そこで今回は、今後乃木坂に起こりかねない危機について考察していきたいと思います。
乃木坂が今最も危惧しているのは、1期生の大半が卒業することによるファンの他界です。
あれほどの力があった1期生が抜けることで、一時的に勢いが失われてしまうのは仕方のないことですので、それをどれだけ最小限にとどめられるかがこれから大切になってくるでしょう。
そこで、今後は逸材揃いである3期生を売り出すことで、新規獲得と古参の再定着を目指していくと考えられます。
しかし、乃木ヲタの他界の原因は卒業だけではありません。
今回の一連の卒業ラッシュが始まる前から、ある言葉が乃木ヲタ界隈の間でよく話されるようになりました。
その言葉は「坂下り」です。
坂下りとは乃木坂(欅坂)から他界したヲタク、またその行為自体のことを指し、その多くが地下アイドルに下ることから、しばしば「地下下り」と混同して使われています。
昨今の地下アイドル界は、アイドル戦国時代低迷期だなんて思わせないほどの競争力に満ちており、売れるためには楽曲やパフォーマンスは良くて当たり前とされ、またルックスレベルも年々高くなってきています。
地下アイドルは地上アイドルの出来損ないという考え方はもはや過去のものであり、今や乃木坂に負けず劣らずのルックスレベルに、乃木坂より2段も3段もクオリティの高い楽曲とパフォーマンスに恵まれているというのが現在の地下アイドル界の現状です。
また地下アイドルの魅力はなんといってもメンバーとファンの一体感であり、ライブも毎週のように行われれます。
接触に関しても、大体1000〜2000円の特典券を購入したり、物販での購入金額に応じて配布される特典券で、2shotチェキを撮るのが一般的です。
ただでさえ少ないライブのチケットがほとんど手に入らず、接触は何千円何万円もかけても数秒程度。
そんな状況に嫌気がさした乃木ヲタが地下に流れるのはごく自然なことだと思います。
何十万というヲタクがいる乃木坂にとっては、地下に流れるヲタクはほんの一部かもしれませんが、乃木ヲタがほんのわずかでも流れるだけで、地下アイドル界にとってはとても重要な新規獲得の市場となり、地下アイドル界が盛り上がることで乃木坂の地位も危うくなりかねません。
実際、先日武道館でのライブを成功させた「まねきケチャ」は、メジャーデビューを起点に考えると、乃木坂より半年以上早く武道館の舞台に立っています。
乃木坂のライブで、今までは聞くことのなかった、MIX、口上、可変3連などが流行りだしたのも、乃木ヲタと地下ヲタの二足のわらじを履いたヲタクが増えたからでしょう。
さらに、乃木坂を離れるヲタクがいる一方で、乃木坂を好きになりうる一般人はほとんど乃木ヲタになってしまったため、2016〜17年にかけての爆発的な乃木ヲタ増加ほどの新規獲得はもう起きないと考えられます。
乃木坂のライバルはAKBでも欅坂でもスタダでもハロプロでもなく、地下アイドルなのかもしれません。
次回に続きます。