坂組のアルバムについて

坂組アイドルが音楽制作において、アルバムを軽視していることは、誰の目にも明らかであり、ファンの興味も、安く買えて握手ができるシングルに重点が置かれているように感じます。

 

しかし、音楽制作の基本は、10曲もしくはそれ以上の楽曲で1つのストーリーを織り成すアルバムであり、そこを見ていくことで坂組の音楽事情について見えてくるのです。

 

そこで今回はそんな坂組のアルバムについて考察していきたいと思います。

 

 

 


まず初めに私が理想とするアルバムについて紹介します。それを踏まえた上で坂組のアルバムについての考察を聞いていただきたいと思います。

 

f:id:iDOLOGY:20180913190329j:image

 

私立恵比寿中学「エビクラシー」


筆者はこのアルバムがアイドル史上最高のアルバムだと感じています。


完全オリジナルの11曲で構成されたアルバムであり、エビ中楽曲、いやアイドル楽曲の全てが詰め込まれたようなアルバムです。

 


アイドルの楽曲性の強みは何と言ってもその自由度です。アイドルであればポップを歌おうがロックを歌おうがテクノを歌おうが何でもありなのです。


そしてそれをまさに体現しているのがこのアルバムで、ファンクで始まったかと思いきや、凄まじい豊かさを湛えたエモ曲が広がり、ロックチューンに変わったかと思えば、飛び道具的な楽曲も飛び出し、、、、、、、と解説しているとキリがないのですが、最後はやはり前山田健一大先生によるエビ中らしさ爆発の楽曲で締めくくられ、気付いたら涙している。そんなアルバムです。


またこのアルバムはいい曲ばかりであるという点、収録曲数の点などから、通し聴きがしやすく、最後まで曲を飛ばそうという気にさせないのがすごいところでもあります。


さてここまで完璧なアルバムに坂組のアルバムはどこまで近づけているのでしょうか。

 

 

 


乃木坂46


乃木坂はこれまでアルバムを3枚(アンダーアルバムを含め4枚)リリースしています。


はっきり言います。乃木坂のアルバムはどれも駄盤ばかりです。


そもそもアルバムを作ろうという気が全く感じられません。


それまでに出した表題曲とカップリングを並べ、申し訳程度にオリジナル曲を混ぜたアルバムに一体どんな価値があるというのでしょうか。


さらに乃木坂は表題やB面楽曲よりもユニット曲やアンダー楽曲に恵まれている傾向にあるため、その時点でオリジナルで新たないい曲を固めない限り、いいアルバムには到底及びません。


ではアンダーアルバムがいいアルバムかと言うと、確かに普通のアルバムに比べて一曲一曲の質は高い(「扇風機」「生まれたままで」など)ですが、結局それを思考停止して並べただけです。


時系列に並んでいるので、古参の乃木ヲタであれば、それぞれの当時のことが蘇って感傷に浸ることもできるかもしれませんが、ファンの大半がここ1.2年で好きになった人ばかりの乃木坂でその売り出し方は効果がないように思われます。

 

 


次回に続きます。


次回の記事では欅坂46のアルバムについて考察したのち、まとめをしたいと思います。