空扉 楽曲考察 その2

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引き続き「空扉」の楽曲考察をしていきたいと思います。

 

 

2.サビ

 

AメロBメロは平凡で特筆すべき点もないので、サビの考察からとします。


前奏のいいメロディーで「この曲はいい曲かもしれない」という期待を膨らませているので、その期待に応えるメロディーがサビで流れてくることで、一種の安心感が生まれ、その曲の良さを享受できます。


サビのリフレインのつなぎの部分(1番では「それが遠く透けて見えるんだ」の部分)は、メロディーがつまらないように感じますが、伴奏が裏打ちをしているため、曲の盛り上がりは継続しています。


サビの終わり方も、空に向かうような伸びやかなロングトーンで、文句のつけどころがありません。

 

 


3.フォーメーション

 

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フロント5人が3期生となっており、賛否両論を呼んでいるこのフォーメーション。


1.2期生と3期生間の年の差が6.7歳、最大で12歳も離れているということを活かして、先生と生徒のような役柄でのMVが作れるようになったのは、MVのストーリーの幅を広げられるチャンスだと思います。


しかし表題曲など、ストーリー性を入れない方がいいMVでは、同じコンセプトでそれだけ年の離れたメンバーが一緒に曲を表現していくのは少し無理があるように思います。


乃木坂がベテラングループなのか、若々しいグループなのかはっきりせず、ぼんやりしてしまうからです。


先輩が後輩を育てることは大切ですが、世代交代は一気に行わないと、グループの雰囲気がぼんやりしてしまうだけでなく、世代交代に付随する、グループの勢いづけという効果も薄れてしまいます。

 

 


4.まとめ


「空扉」を聴いて、まだ乃木坂にはいいメロディーを使う良心が残っているということが確認できました。


全盛期のひと山を越えた乃木坂が今後、さらに伸びていくか衰退していくかは、世代交代のタイミングにかかっていると思います。


2期生の時に犯した失敗は繰り返すようなら、もう乃木坂に未来はありません。

 

西野七瀬というアイドル

昨夜、乃木坂46西野七瀬が卒業を発表しました。

 

坂ヲタは途方も無い悲しみに包まれているところですが、今回は号外のブログ更新ということで、西野七瀬が日本一といっても過言では無い人気を集めるに至った理由を考察していきたいと思います。

 

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✳︎年内の卒業を発表した西野七瀬

 

まず、彼女の魅力を語る上で外せないのが、2ndアルバム"それぞれの椅子"に収録された「光合成希望」です。

 

引っ込み思案で暗い印象を持たれがちですが、本当はもっと明るく振る舞いたい、そんな彼女をまさに表した一曲です。

 

そんなに歌が上手いイメージがない彼女ですが、この曲を聴くと、弱々しいイメージと打って変わって、力強くまっすぐな歌声を持っているのが分かり、パフォーマンスにちゃんと力を入れるグループで彼女の歌声が育てられていれば、もっといいアイドルになったのにと悔やまれます。

 

 

また、乃木坂には白石麻衣をはじめ、美人で高嶺の花のようなメンバーが多く在籍しています。

 

しかし、そんな彼女たちのような輝かしい華やかさはなくとも、力強くアスファルトに咲くような健気さがヲタク心を鷲掴みにし、ここまでの人気を得たのです。

 

 

そんな彼女も卒業し、時代は移り変わっていきます。

 

乃木坂も初期メンバーの高齢化が進み、世代交代が求められています。

 

3期生も順調に育ってきた現在、どのように世代交代をし、乃木坂を新たな形で発展させていくかが、これからの課題になっていくと思われます。

 

卒業後の西野七瀬さんと、世代交代後の乃木坂のご多幸をお祈りしております。

 

 

空扉 楽曲考察

現在、乃木坂46の新曲「空扉」のMVが公開されています。

今回はその楽曲について考察していきたいと思います。

 

乃木坂46 『空扉』Short Ver. - YouTube

 

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✳︎「空扉」でセンターを務める梅澤美波

 

 

1.前奏

 

まず、この楽曲の魅力は前奏から始まります。


この曲を聴く前は、これまでの乃木坂楽曲の傾向と、曲名の雰囲気から、静かで落ち着いたつまらない楽曲なのだろうと勝手に予想してしまっていました。

 


しかし、聴き始めるといきなり弾むようなストリングスのサウンドと、刻むようなギターサウンドが耳に飛び込んで来て、「おっ」と思わされました。


そして、ワクワク感が高まったところから、サビのメロディーをアレンジしたエモーショナルな電子音の前奏に移り、気分は最高潮。


楽曲の掴みとしては最高です。

 

 

個人的には「世界には愛しかない」などと同じように、アコースティックサウンドと電子音の組み合わせは最強のタッグだと思っています。


また、初見では判断できませんが、サビのメロディーがとてもいいため、それをアレンジした前奏もとてもいいものとなっています。

 

 

 


長くなりそうなので続きます。

 

LOVE=? その2

LOVE=? - iDOLOGY’s blog←前回の記事

 

前回は楽曲の質の一貫性という点からイコラブの魅力について述べました。


今回はとある動画を通して、イコラブの魅力について述べていきたいと思います。

 

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https://youtu.be/6yI9I3mFRwQ

 

イコラブは公式チャンネルにて、オーディションの時から節目節目ごとにドキュメンタリー動画をアップしています。


メンバーの苦悩や舞台裏での素の姿が見られるのは、ファンとして嬉しいことですし、私も暇つぶし程度の気持ちで見始めました。

 


しかし、オーディションで合格し、初々しい彼女たちの姿を微笑ましく眺めていたのも束の間、怒涛の強化合宿編が始まります。


動画の大部分で講師の先生に怒られ続けるメンバー。ここまで情けない姿を公開するというのは普通できないことですし、ファンとして見ていて気持ちいいものでもありません。

 

 

 


しかし、これこそがアイドルに必要なドラマ性なのではないでしょうか。

 


最近のアイドルは、臭いものには蓋をして、いつでもキラキラしていようとするばかり、逆にそれが不自然に見えてしまいます。


裏で何か起こったとしてもファンには何も知らされず、アイドルとファンの乖離が見受けられることもありますが、イコラブはそんなグループとは違い、全部を見てもらおうとしています。


それによって、ファンも推すからには筋を通さなければという気持ちになります。

 

 

 


指原Pは自身が根っからのアイドルヲタクであり、ヲタクの気持ちをどんなアイドルよりも理解しているからこそ、あれだけの人気を誇っているわけで、そんな彼女がアイドルをプロデュースするとなれば、ヲタクの心をしっかり掴んだものにならないはずがありません。

 


昨今のアイドル界は、アイドル運営はヲタクを馬鹿にした殿様商売のようになり、ヲタクは接触で承認欲求を満たすかライブで騒ぎたいだけの人になりつつあります。

 

 

アイドルは全力のパフォーマンスを届け、ヲタクは全力の愛を届ける。そんな相互の関係がアイドルの理想形なのではないでしょうか。

 


それに今最も近いと思われるイコラブの今後に期待していきたいです。

LOVE=?

=LOVE(イコールラブ) /「Want you! Want you!」【MV full】 - YouTube

 

先日=LOVEが公開した新曲のMVがK-POPみたいだと話題になっています。


そこで、今回はイコラブの魅力について考察していきたいと思います。

 

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✳︎TIF2017で初お披露目となった= LOVE

 


イコラブは変幻自在なアイドルです。


指原Pは王道アイドルを目指したいと話していましたが、デビュー曲で王道アイドルソングを出したかと思いきや、

=LOVE(イコールラブ) /「=LOVE」【MV full】 - YouTube

 

野口衣織に平手のような役割をさせて(個人的には野口衣織のパフォーマンスの方が響きますが)、MVではレズや教師と生徒の恋愛などを描いたドロッドロの愛憎劇を展開したり、

=LOVE(イコールラブ)/「手遅れcaution」【MV full】 - YouTube

 

今度は前山田健一大先生に楽曲を依頼して、コミカルでキャッチーな曲を作ったり、

=LOVE(イコールラブ)/「樹愛羅、助けに来たぞ」【MV full】 - YouTube

 

そして今回は明らかにK-POPを意識したような楽曲を公開しました。

 

 


指原Pも初めてのアイドルプロデュースで、色んな手法を試している段階なのかもしれません。


しかし、方向性が曲によって変わるというのは、そのグループの色がつきにくく、イコラブらしさが分散しかねません。


実際、6枚目以降の乃木坂は楽曲のタイプやセンターがコロコロ変わっていたため、グループのイメージがパッとしないという時期がありました。

 


でも、イコラブにその心配はありません。


それは、イコラブはこれだけ楽曲の方向性を変えても、絶対にメロディーの質は落とさないからです。


新しい方向性の曲に挑戦した時も、聴いているうちにイコラブ特有の"いい"メロディーが流れてくると、安心して聴くことができます。


これはイコラブが新たなジャンルに挑戦しているというより、イコラブ自身が新たなジャンルを吸収していっているようにすら感じます。


K-POPが苦手な人も前山田健一大先生の曲調が苦手な人も、イコラブというジャンルの要素に組み込まれることで、誰でも楽しめる楽曲になるのです。


それこそがイコラブが新しいことに挑戦しても一貫してイコラブらしさを失わない所以だと考えます。

 

 


次回に続きます。

 

 

はじめに

はじめまして。

 

 

この度ブログを移転しました。


その名も
「iDOLOGY -アイドル学-」

 

 


タイトルから分かる通り、日本を代表する文化である"アイドル"を学問として探究し、今後のアイドル界の発展に寄与できたらと考えております。

 


拙い文章ではありますが、よろしくお願いいたします。